2017年5/14 若い人のための日曜日の聖書     復活節第六主日     ヨハネ14:15-21

同じ時期に3人の男性からプロポーズされ、祈った末に修道院に入った。私と同年代の親しいシスターの召命ストーリーです。

召命Vocationとは、私の未来を神様がどのように望み、呼びかけてくださっているか。彼女は、3人の男性のプロポーズのかなたに、神様からのもっと強い、あらがいがたい呼びかけを聞き取ったのでしょう。

そう、神様は人間のように私たちにプロポーズしてくださいます。しかもこのプロポーズは一回限りのものではなく、永続するものです。

私は、この文章の参考にしようと、ネットで「女性が言われたい理想のプロポーズの言葉」というのを見てみたのですが、その中に「二度と言わない言葉を今から言うね…僕と結婚してください」というのがありました。

神様は、二度と言わないどころか、毎日私たちにプロポーズしてくださいます。

聖書は、神様のプロポーズあるいはラブレターのひとつの形です。今回の聖書箇所は、とくにそのことが感じられる部分です。

復活したイエス様の体は、しばらくの間この世に留まりましたが、やがて天の父のもとにお帰りになります。でも、私たちを「みなしごにはしておかない」。「わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる」。

言葉にすると、ややっこしく感じるかもしれませんが、イエス様と二人で神様のみ手の中に包まれているイメージをもってください。

神様は、だれかさんみたいな担任教師ではないから、み手の中で私たちに十分考える時間をくださいますし、私たちの決定が神様のお望みとずれていたとしても、見放したりはなさいません。

もちろん、あなたに愛する人がいたら、み手の中にその人も招き入れてください。これが結婚生活への召命です。(Sr.斉藤雅代)

 

≪聖書箇所≫    ヨハネ14:15-21

「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。この方は、真理の霊である。世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。しかし、あなたがたはこの霊を知っている。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが、あなたがたはわたしを見る。わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる。かの日には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる。わたしの掟を受け入れ、それを守る人は、わたしを愛する者である。わたしを愛する人は、わたしの父に愛される。わたしもその人を愛して、その人にわたし自身を現す。」