イギリスの作家、詩人、児童文学者マイケル・モーパーゴMichael Morpurgoの『モーツァルトはおことわりThe Mozart Question』を読みました。
駆け出しのジャーナリストが、幸運にも世界的に有名なバイオリニストにインタビューすることになります。 バイオリニストの特徴は、決してモーツァルトを弾かないこと。 ジャーナリストは、この件に関して決して質問してはいけないと上司に言い含められて出かけて行くのですが…。
タイトルが気になって読みはじめましたが、児童向けの絵本とはいえ、最後は一応ハッピーエンドだったとはいえ、命と死、戦争と平和について深く考えさせられました。
「音楽が唯一の武器だったIt was the only weapon we had」という言葉が重く、悲しかったです。 音楽が好きな方、平和について考えたい方にお勧めです。 青を多く使った絵もよかったです。
(Sr.斉藤雅代)
マイケル・モーパーゴ著 『モーツァルトはおことわり』 岩崎書店 (2010/7/30)