調布修道院耐震工事 No.11

たち調布修道院のメンバーの日々の霊的生活の中心であり、多くの姉妹にとって初誓願式、終生誓願式、修道生活25周年、50周年などのお祝い事の場であり、また葬儀の場であった主聖堂そのものの解体が、1029日に始まり、数日前に終わりました。あたかも、瀕死の重病人を看取ったかのような気持ちです。

興味深いエピソードを二つ紹介します。先ずは、主聖堂外壁に噛みついたとたんに重機の刃が折れてしまったこと。その場で溶接して作業は続けられましたが、「マリア様に叱られた」と工事の方々がおっしゃっていました。(まさかマリア様はこの解体が必要なことをご存知です!)

そして、聖堂の入り口側から壊していったのですが、最後の最後まで、至聖所側の屋根の十字架の基盤(これだけでも十字架の形をしています)が壊されなかったこと。ここに付いていた黒い金属製の十字架そのものは早い内に丁重に切り取られて保管されていますが、その土台であっても、工事の方々にとっては気の重い仕事だったようです。そこで、十字架の下の方を壊して、十字架が自然に倒れてくれるのを待ったそうですが、どうしても倒れなかったのだそうです。それで、「マリア様にお祈りしてから」十字架に噛みつきましたが、これは文字通りあっという間で、カメラが間に合いませんでした。

来週から解体は食堂、台所、洗濯場と進んでいく予定です。どこもかしこも様々な思い出の場所ですから、寂しいといえば寂しいことですが、感傷的な気持ちは仕方ないとしても、同時に耐震新築工事に向けて前向きでありたいと思います。

 

重機が主聖堂に噛みつきました

刃が折れて、溶接してもあまりうまくなかった部分を交換しました

どこからか十字架の基盤が見えることは嬉しいことでした

とうとう、なくなってしまいました