10/13 若い人のための日曜日の聖書  年間第28主日 ルカ 17:11-19

友人が送ってくれたリアルタイムの多摩川。実際、ちょっと怖かったです。

ただ今、12日土曜日の23時をまわったところ。昨日、今日と台風(19号)に翻弄され続けました。その中で、ある友人が、私たちの修道院のすぐそばを流れる多摩川の画像を何度もLineで送ってくれたり、あちこちから安否確認の電話やメール、メッセージが入ったり、と多くの人の温かさを感じました。また、ある姉妹は、ご近所の一人暮らしの方、高齢の方に根気よく電話をかけまくって修道院への避難を勧めました。その中の二人の方が、私たちのところに来てくださいました。「いい、よく聞いて、今すぐにね、お財布と保険証と着替えをもってね」。電話の近くでこれを聞いていた私は「お薬も」と叫びました。3.11の時、薬を持たずに避難した高齢者が大変だったことを思い出したからです。

停電になると困るから、と早めに用意した夕食を一緒にしながら、その方々は、何度も何度も私たちにお礼をおっしゃいました。

もちろんお礼を言われるために親切にしたわけではないけれど、「ありがとう」という言葉はすべての困難さを拭い去ってくれます。

ふと、イエス様はどのような気持ちで「あれ、癒されたのはあなた一人ではなかったよね」とおっしゃったのかなあと思ってしまいました。

一方神様を賛美し、イエス様に感謝したサマリア人は、体を清くしていただいた上に救われました。「あなたの信仰があなたを救った」。

その信仰を持たせてくださったのも神様で、感謝はその実り。そんなふうに、今回の福音が響いてきました。(Sr.斉藤雅代)

 

≪聖書箇所≫ ルカ 17:11-19

イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を通られた。ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に立ち止まったまま、声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでください」と言った。イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリア人だった。そこで、イエスは言われた。「清くされたのは十人ではなかったか。ほかの九人はどこにいるのか。この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。」それから、イエスはその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」