10/10 若い人のための日曜日の聖書 年間第28主日  マルコ 10:17-30

三人の入会者に差し上げるアソシエートのバッジとマルグリット・ブールジョワの手記

明日の午後、修道院でひとつのお式が行われます。

アソシエートの入会式と更新式です。

アソシエートってなんでしょう。

私たちの修道会の中のひとつの組織、グループです。

シスターにはならないけれど、私たちの創立者聖マルグリット・ブールジョワのように生きたい、と考える男女の信徒の方々のグループです。もちろん、男性はシスターにはなれませんね。それから、女性であっても神様から修道生活でなく結婚生活に呼ばれている人たちもシスターにはなれませんし、なることを望みません。

このような方々が、一定期間の養成を受けて、アソシエートとして自らを奉献します。アソシエートは、それぞれの置かれた場(家庭、社会、所属する教会)で、マルグリットのように生きることを選択します。多くの場合、私たちシスターにはできない素晴らしい働きをしてくださいます。

明日、このアソシエートのグループに新たに加わる方は3名、そして、一年に一度の更新を宣立する方々が数名。新しい方々も更新の方々も、緊急事態宣言等のために5月に行うはずだった式を今まで待っていました。それまでと同じように、それぞれが置かれた場で、一所懸命生きながらこの日を待っていたのです。どの方もすでに素晴らしいキリスト者です。

この方々がさらにアソシエートになろう、と思われるのはなぜでしょう。この方々を動かしているエネルギーは何でしょう。

あなたに欠けているものが一つある。

今日の福音箇所でイエス様は、今まで「理想的な道を歩んできた人」にこう言われました。

彼は、経済的に恵まれ、律法をしっかりと守って生きてきた人でした。でもイエス様は「欠けている」とおっしゃるのです。

「あなたはたくさん持っているのだから、それを不足している人々と分かち合いなさい。そうしたら、父である神様が喜ぶよ。それから、私と一緒に神の国のために働こう」。

この人は、悲しいことにイエス様のプロポーズを断りました。

明日、アソシエートになる方々、更新をする方々は、このプロポーズを断らなかったのです。私たちシスターも同じです。断らなかったので、神様はさらにたくさんの恵みをくださいました。こんなに罪深い私にもです。

あなたに欠けているものが一つある。

あなたなら、このようにイエス様に言われたらどうしますか?

イエス様を愛し、聖マルグリット・ブールジョワをご存知のみなさん、アソシエートに興味がわいてきたら、お知らせくださね。そして、明日特に入会する3人のためにお祈りをお願いいたします。

 

≪聖書箇所≫ マルコ 10:17-30

(そのとき、)イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、奪い取るな、父母を敬え』という掟をあなたは知っているはずだ。」すると彼は、「先生、そういうことはみな、子供の時から守ってきました」と言った。イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」その人はこの言葉に気を落とし、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。
イエスは弟子たちを見回して言われた。「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。」弟子たちはこの言葉を聞いて驚いた。イエスは更に言葉を続けられた。「子たちよ、神の国に入るのは、なんと難しいことか。金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」弟子たちはますます驚いて、「それでは、だれが救われるのだろうか」と互いに言った。イエスは彼らを見つめて言われた。「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。」
《ペトロがイエスに、「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました」と言いだした。イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。」》